陣内病院ブログ

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パワープレートがやってきた!

2016.10.25

先日、患者さんから、
「Googleマップの陣内病院の写真が廃墟になっとるよ」
との通報があり。

Googleマップって、
ネットに上がっている閲覧率の高い関連写真を
Googleのシステムが自動で引用してリンク表示する仕様なんだそうで。

確かに、病院公式ブログ再開以降、
記事が熊本震災からの復旧過程を紹介するネタばかりでしたし、
ここ半年の間は、地震被害の一番ひどい写真に、
自院の地震対策を検討したい全国各地の医療機関の注目が集まっていたことを思えば、
Googleマップの写真が廃墟onlyとなってもやむなし、なのでした。

先日、ようやくGoogle本社にブログ写真の引用を止めていただきまして、
正しい病院外観をup、
補修工事完了して復活した陣内病院をストリートビューで
ご覧いただけるようになりました。

陣内病院、もう危険はないですから、
どうか安心してご来院くださいねっっ(笑)。

 

・・・という反省のもと、本日は当院の最新情報をご提供、です。

10月18日(火)の午後。
久しぶりに工事車両じゃない大型トラックが到着。
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陣内病院の5F運動フロアの新兵器、
パワープレート(Power Plate pro6+™)であります。

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高速で振動するプレートに乗っていただき筋肉に負荷をかけることで、
通常のトレーニング以上の運動効果を“コミット”するタイプの
加速度トレーニングを行うためのマシンです。

振動は、1秒間に25~50回とかなりの高速。
その振動が、前後・左右・上下と三次元で
あらゆる方向から筋肉に負荷をかけていくため、
10~15分程度のトレーニングで、
ジムでの1時間分の運動と同じ効果が期待できるのだそう。

例えば、こんな感じで
プレートの上で筋肉を伸ばせば「ストレッチ」効果が増強され、
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筋肉に力を入れてテンションをかければ「トレーニング」効果が増強され、
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脱力して筋肉がリラックスした状態でプレートに乗れば、
マッサージとしての「リラクゼーション」効果もある、
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・・・というトレーニングマシンとなります。

整形外科のリハビリや循環器内科の心臓リハビリの現場での
活用が広がっているということで、当院でも、
「運動ができない方に使用してみてはどうだろう?」
というところから始まりまして、
普段運動できてない方が十分な筋トレができた場合に
筋力維持はもちろん、付随する様々な二次効果
〜例えば末梢血管の血流や自律神経の改善〜
への期待が高まっておりまして、
結果、

パワープレートに群がる中年男子(named by 杉山Dr)
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パワープレートに群がる美魔女軍団(named by 杉山Dr)
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(こうやって使うと、小顔効果、あるらしいです!)

てな状態で、スタッフ一同、大いに盛り上がったのでありました。
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ここまで盛り上がるとこみると、
患者さんよりも、むしろスタッフの方が
自身の運動不足による筋力低下に密かに脅威を抱いている、
という証左のような(笑)。

「あれやった翌日、階段を上ると太ももの筋肉に、
 階段降りるとふくらはぎの筋肉に、
 軽い筋肉痛のような感覚があったんですよ!」
とは、今回、病院訪問時に突然捕まって取り扱い指導時のモデルにかり出され、
下肢筋力維持のためのベーシックコース約5分を体験いただきました
株式会社AのHさん談。(いつも本当にお世話になっておりますっっ!!!)

「パワープレートやった後の、足のこのもわっとした感覚って
 なんか懐かしい・・・。
 学生時代、部活が終わって家に帰る時の感覚に似てる!!!」
とは、稗島Dr談。

「こないだ、朝、夕やってみたけど、結構、汗でるよ!」
とは、杉山Dr談。

さらには、パワープレートで30秒間、筋肉をストレッチした
小森田病棟師長の
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立位体前屈のbefore
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after
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おおうっ!手がついたよっっっ!!!

・・・といった感じで、結構効果、期待できそうです。
これ、ちょっと、ワクワクしませんか?

こちら、只今、試験運用中。
12月には、当院の運動療法担当スタッフが研修を受けまして、
患者さん個々の身体と病態に合わせて
パーソナルプログラムをご提供できるようになる予定であります。

今後の当院の教育入院の運動療法に乞うご期待!

このマシンの情報を過日の心臓病学会でgetし当院に導入した立役者の杉山Dr、
リラクゼーションを堪能の図。
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お疲れ様でしたっっ!!!

 


2016世界糖尿病デー当院行事開催のお知らせ

2016.10.12

毎年11月の第2週(今年は11/14〜11/20)は「全国糖尿病週間
11月14日は「世界糖尿病デー」ということで、
全国各地さらには全世界で、糖尿病治療の啓発キャンペーンが展開されておりまして、
当院でも、今年、2つのキャンペーン行事をすることになりました。

1つ目は院内展示。

当院の栄養科が中心となって、
コンビニでみなさんがよく購入されるであろう
清涼飲料水やスナック食品に
どれだけの「糖質」が含まれているか、を
目に見える形でお分かりいただけるような展示をいたします。

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この写真は以前、院長がテレビ取材を受けてご紹介した
清涼飲料水に含まれる砂糖の量。
手に取ってみるとその重みに恐怖すら感じます!

こちらは11月中、院内にて展示いたしますので、
11月ご来院の折には、ぜひ、
日頃、なんとな〜く口に運んじゃうものに
どれだけの糖質が含まれるか、を見ていただきまして、
改めて驚愕(笑)していただければ、と思います。

 

もう1つは当院院長による糖尿病治療の講演会。

今回は、「糖尿病治療の過去・現在・未来」ということで、
近年大きく変わってきた糖尿病治療について、
当院院長が、詳しく、面白く(←ここポイント(笑))解説いたします。

 

また、講演会、とは言っても、ただの講演会にあらず。

最近、全国各地で避難訓練コンサート、
というイベントがなされているのをご存知でしょうか?

コンサート中の災害発生を想定し、
実際にコンサートを行い、そこにお集まりいただいた皆さんと一緒に
避難訓練をする、というものなのですが、
これの病院ヴァージョンを実施したいと考えています。


名付けて「避難訓練×講演会」
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今回の熊本地震にて、我々、実際に夜間被災後に
入院患者さんに怪我なく館外避難いただく、というミッションを
無事にコンプリートすることができたわけですが、
「これが昼間の外来患者さんがたくさんいる時だったらどうなる?」
ということが当院の医療安全委員会での新たなミッションとなっております。

これを患者さんと一緒に訓練して、
患者さんと一緒に災害から身の安全を守る方法を考えよう!
・・・という企画でございます。

11月19日(土)13:30〜15:00
参加費無料!誰でも参加OK!当院1F待合室集合!


参加ご希望の方は、こちらのメールフォームからお申し込みをお願いします。
11/19「避難訓練×講演会」参加申し込み
http://form1.fc2.com/form/?id=8a7060f1aad138b0

ということで、たくさんのご参加、お待ちしております!!!

 

 

 

 

 

 


震度5弱再来

2016.09.01

ようやく今週、外壁補修工事の足場が撤去されまして、
熊本地震による外壁被害の補修工事がコンプリート!

余震もそろそろ終息するだろうし、
やっといつもの陣内病院に戻れるよ〜と思った矢先の
8月31日の夜7時46分。

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再び震度5弱の地震に見舞われました。

たまたまその日にあった職員勉強会がいつもより長引き、
夜間帯にもかかわらず、
いつもより多くの職員が病院内にいる時の地震発生であったため、
みんなで館内安全確認と連絡対応を行いました。

地震直後の入院患者さんも
さすがにここ数ヶ月の余震をくぐり抜けた熊本人でありまして、
パニックも全くなく、
 「今のはキタね〜」
 「震度5だ!震源西区だよ。」
 「忘れてたよ。この感じ〜。」
などど、お互い笑って言葉を交し合う余裕もありまして、
もちろん全員無事!

エレベーターのみ地震を感知しての自動緊急停止がかかってしまいましたが、
館内システムそのものは無問題。
さすがの補修工事の職人さん達の腕で、
今回は、壁材崩落の被害はありませんでした。

ということで、外来・入院・透析全て
いつもと変わりなく通常診療を継続中!であります。
安心してご来院下さいませ!

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折しも先週土曜日に、
全職員で災害対策を検討するディスカッションを行ったばかり。

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現在、当院の災害対策マニュアルを、
BCP(事業継続計画)を含めた形で見直そう、ということで
医療安全委員会主導で動いているところなのですが、
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災害は待ってはくれないのでした。

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そんな経緯もあり、
今回さすがに各人の初動参集と対応は早かったですが、
効率、という点では、いくつかの課題も見え。
早速、本日午後に検討委員の緊急召集がかかっております(笑)。

引き続き、安全安心な医療提供のため、頑張って参ります!


透析室の熊本地震〜余震の中の透析〜

2016.06.19

熊本地震では、
余震が地震発生後2週間で1,000回を超えた、
というくらい余震が多かったです。

それも内陸震源直下型特有の突き上げるようなタテ揺れの後、
横にグラグラ揺れ始める感じ。
地震発生後2週間は、これが5〜10分おきに来ていました。

この間の透析診療では、揺れる度に、
患者さんやスタッフが携帯するスマフォから一斉に
緊急地震速報の警報が鳴り出し、
皆が一様にスマフォの画面を確認する中、
スタッフが、
「地震は1分も続きません。落ち着いてください。
 ベッドから落ちないように、ベッド柵にしっかりつかまってください。」
と声をはりあげる、という光景が
それこそ5〜10分おきに繰り返されていました。

上村内科クリニックでの透析風景

上村内科クリニックでの透析風景

そのうち、スタッフの地震対策の声かけのセリフを
患者さんが暗記して一緒につぶやける(笑)までに常態化し、
スマフォの画面を見なくても「今のは3」などど震度がわかるようになり、
緊急地震速報の音もOFFる方が増えていき、
非常事態の日常化という異空間が広がる日々が続きました。

患者さんがいるベッドも、
透析回路から外れることが危惧されるほど
大きく動くことはありませんでした。

実際、当院の透析室でも、震度6強の本震の際に、
キャスターロックをかけたベッドが動いたのは15cmほど。
機械室やスタッフデスクは悲惨な状況でしたが、
透析室内に限っては、さほど混乱は見られません。

震度5までの揺れであれば、
透析継続に大きな支障はありませんでした。

幸い、本震後は震度6を超える地震はなかったため、
透析離脱が必要になる事態もなく、
患者さんも、非常に落ち着いて透析を受け、
地震対策行動を取っていただけました。


ただ、避難所生活や車中泊を余儀なくされた患者さんでは、
やはり感染症や心疾患の急性症状が出る方が発生しています。

水や食料の配給が不十分ですし、
夜は余震の度に目が覚め、そこから
自宅被害と先行きを考え始めると眠れなくなる、という状況。

どうしても心と体に負担がかかります。

透析治療中が一番安心できた、
と言われる患者さんもいらっしゃったようです。

そんな中、
自宅被害が少なかった2型糖尿病で肥満型の透析患者さんでは、
5kg位体重が増えてくる方が続出。

  “市内全域で水も食べ物も満足に手に入らないこの非常事態で
 何で太ってくるんだ・・・”
とひそかに思いながら「食事はどうされてましたか?」と問診すると、
「食事は食べてない」「水は手に入らない」
という回答が返ってきます。

となると、これって、

  普段から糖質食品(おそらく塩分も多いスナック菓子)が
  非常事態にあっても途切れないくらい常時家にある。
      ↓
  普段からペットボトル飲料(おそらく炭酸系)が
  非常事態にあっても途切れないくらい常時家にある。
      ↓
  でもそれらは「食事」ではないし「水分」でもない。

・・・ということなんだろうな〜と。

改めて肥満がある2型糖尿病患者さんの
食事コントロールのための
生活習慣改善介入指導の難しさを感じるエピソードではありますね。

 


透析室の熊本地震〜本震の巻〜

2016.06.15

本震発生は、4月16日未明の1時25分。
熊本市内の震度は6強。

これによりB液作成機が横転。

コンソール2台が転落。


スタッフデスクは、
倒れ落ちたスチール書架で埋没。

いずれも簡単に持ち上げられる重さではないものが、いとも簡単に動き、
診療時間内であれば確実に人がいたであろうところに倒れていますが、
前震・本震共に発生時刻が深夜であったことで、負傷者なし。

今回の被災における、最大の幸運であったと思います。

この本震により、
市内で透析不能に陥った施設が増え、
済生会熊本病院での受け入れも増加、
この時期は1人の透析時間を2時間に短縮せざるをえなくなりました。

また、こちらのブログでもご紹介した通り、
本震後より、地下水の混濁が進んだことで、
自院に地下水利用システムがある施設であっても、
透析液を作る過程での不純物の除去に時間がかかるようになり、
済生会熊本病院からも、
多数の支援透析受け入れが困難、と告げられます。

ちょうどその頃、当院の透析患者さんが
他疾患にて熊大を受診されたことで、
熊大より透析治療状況の照会があった際に、
「うちでも受け入れ可能ですよ」
とのミラクルなお申し出があり、18日からは熊大付属病院に転医。

その後、熊大での長期の支援透析受入も難しいだろう、次をどうするか、と
スタッフが思案を始めた矢先に、
災害支援ネットワークでの当院の透析不能との書き込みを見た
上村内科クリニック院長の上村克哉先生が、
当院のガレージ診療の場に自ら足を運んで自院での支援透析をお申し出くださり、
25日から透析を受け入れていただきました。


この辺の流れ、我々にとっては、
幸運を超えてミラクルとしか言いようがない経緯なのですが、
全ては、日本透析医会によって、
災害支援の透析ネットワークが整備され、
当院に必要な支援を即時で外部に発信できたこと、
それによって即時で支援透析を決断し、お声をかけてくださった
各施設の御厚意あってのミラクルです。

日本透析医会、ならびに熊本県透析施設協議会、
済生会熊本病院、熊大付属病院、上村内科クリニックの皆様には
窮地を救っていただきました。
おかげさまで当院の患者さんの命を守ることができました。
本当にありがとうございました。