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ブログ 月別: 2016年5月

お誕生日おめでとう!

2016.05.13

本日、5月13日は理事長のお誕生日!
ということで、昼食時、
職員食堂にてささやかながらのお祝いをいたしました。
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みんなでハッピーバースディを歌いまして、
里美理事から理事長に
バースデイケーキのフィーディングタイムです。

ここからは連続でどうぞ!
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なんか、いいな〜〜〜〜(笑)

ヒュ〜ヒュ〜って感じです。

職員有志からのプレゼントは、
年の数だけ駄菓子を吊るした願い笹をプレゼント!

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願いごと、叶いますように!

HAPPY BIRTHDAY!

 

 

1Fにて外来診療進行中!

2016.05.12

4月27日の西日本新聞夕刊の1面トップに
うちのガレージ診療記事が載ってたそうで。

↓クリックすると、記事拡大します。
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今見ると、遠い昔のような気すらします。
頑張ったな〜

さて、今週より本館での外来診療再開いたしまして、
本日のガレージの姿がこちら。
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普通のガレージに戻れました!


待合室もいつものように激混み状態。
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少しずつ日常を取り戻しつつありますが・・・

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まだ2F以上は補修工事が進んでおりまして、
生理機能検査は限定使用の状態です。

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完璧な当院の外来診療を取り戻せるのは、
補修工事が完了する来週半ば位になりそうです。

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今しばらくは工事音や塗装の匂いなどで
ご不快な思いをさせることもあるかと思いますが、
何卒ご了承ください。

 

さて、久しぶりの五月晴れに、
当院旧ブログのアイドル(笑)
理事長のりんごの木にようやく目が向きました。
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本震の頃に花盛りを迎えてたはずですが、
あの揺れにもめげず、
結構、たくさんの実を結んでおりました。

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よかった!理事長のりんごも元気だっっ!

早く摘果しなくっちゃっっ!!!(笑)

 

沖縄の首里城下町クリニックの新川葉子先生!
〝なんくるないさ〟のおまじない詰め合わせセット、
ありがとうございました!!!
スタッフ一同大感激です!!

この感激をどう表すかをスタッフで色々考えた挙句、
こうなりました。
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秋、うまく収穫できたら、送らせていただきます(笑)

ガレージ診療終了!

2016.05.07

本日5月7日(土)をもって
病院裏倉庫・ガレージでの診療を終了いたしました!

非常措置として大変不十分な状態での診療となりましたが、
患者さんはじめ、関係各位の皆様のご理解とご支援にて、
滞りなく定期処方のお薬を患者さんにお渡しすることができました。

本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
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現在、病院本館の内壁補修工事が進行真っ最中でありますので、
2Fまでの補修が完了する5月16日(月)から通常診療再開を、
という話になっていたのですが、
「5月9日(月)から病院でやる!」
という院長の決定にて、
現時点で、補修工事が完了した病院本館1Fにて
先行して、通常の外来診療を再開することになりました。

ホームページ上の情報も錯綜しまして申し訳ありませんでした。

・・・という状況ですので、
5月9日(月)の週は、2F以上は引き続き、内壁の補修工事のため、
立ち入り規制箇所が生じます。
また、それによって、一部の生理機能検査ができない場合もありますし、
入院・透析診療については、補修工事が完了してからの再開となります。

今月いっぱいは、工事作業員の出入りや、工事音などで
ご迷惑やご不便をおかけすることもあるかと存じますが、
安全な診療環境をとりもどし、皆様に安心して診療を受けていただくために
日々、部門ミーティングで状況をアップデートしつつ、
その時々で必要な措置を検討し、最善の安全対策を構築しております。
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当面は、限定された条件での外来診療となりますが、
何卒ご理解をいただきますようお願いいたします。

 

また、熊本地震、しばらくは余震に警戒が必要な状況が続く見込みです。
万が一、診療時間中に大きな揺れが発生した場合、
安全のため、館外への避難が必要となる場合も考えられます。

今回、待合室からの避難口を3つ確保し、
サイン表示させていただいておりますので、
ご来院の際は、あらかじめ避難口のご確認をお願いいたします。

また、万が一の避難の際は、
落下物や避難口に殺到してのパニックによる
二次被害で受傷することが絶対にないよう、
スタッフが安全な避難路を確認し、避難誘導をいたします。
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当院に診療に来られた方に、
一人たりとも怪我をさせたくありません。

緊急避難が必要な際には、
必ず、スタッフの指示に従っていただきますよう
お願い申し上げます。

我々が皆さんを絶対にお守りします!!!
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5月9日(月)より当面、余震が続く間は、
朝7時に正面玄関解錠、受付開始は8時からとさせていただきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

・・・さて、その日の帰路、
熊本市民の安全を守るために、
災害派遣でパトロールを行う兵庫県警のパトカーを発見!
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本当にお疲れさまです!
どうかよろしく頼みますっっっ!!!

熊本の水のおはなし

2016.05.05

震災後から断水が続いていた水道に、
弱圧ながら試験通水が始まった4月23日(土)のこと。

ガレージ診療が始まって
毎日12時に召集して情報共有している部門ミーティングにて
検査機器の動作チェックが完了したとの報告を受けて、
こんなやりとりがありました。

「水道水が濁ってるけど、検査機器は大丈夫?」
「不純物は多くなってるけど、どうしようもない。
 検査機器側のフィルターをこまめに交換するしかないと思う。」

 

熊本は、ほとんどの自治体の水道が地下水源で賄われております。

さらには、使われる地下水源のほとんどが
そのままの状態で飲料基準をクリアしているため、
ろ過する必要がなく、
滅菌と塩素処理だけで水道供給を行っているところが多いのです。

要するに水道供給施設に「ろ過の設備がない」。

これが、今回の地震で地下水が濁ってしまった結果、
「水道水が濁る」という問題をもたらしていました。

 

熊本の地層は
過去4回大噴火を起こした阿蘇山の火砕流の層でできあがっています。
地下水都市・熊本の地質図
出典:澄清の地下水都市・熊本

噴火の際、大地のすべてを焼き尽くし、埋め尽くした恐ろしい火砕流は、
何万年を経た現在、その火砕流の構成成分である軽石や火山灰が、
雨や水田用水、生活排水などのあらゆる雑水を大量に吸い込み ‘ろ過’ する
天然の巨大な『ミネラル浄水フィルター』となっているわけで。

熊本市内に多くの湧水を産み出している火砕流の層が「ASO-4」。
その深さはおよそ40m。
今回の熊本地震の震源が地下10km。
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地表でさえこんなにクラック入っているんですから、
ASO-4だってクラック入ってるよな〜、というのは
想像に難くないですよね。

前震、本震と、昨日で1,200回を超えた余震が続く中で、
 「近くの湧水が止まったり、
  いつもはそんなに出てない湧水の水量が増えたりしてるんだよ。
  ASO-4が割れて水脈が変わってるんだと思う。」
とは熊本でも有数の湧水地、江津にお住まいの稗島Dr。

こちらは4月2日に、NHKのブラタモリ
「住宅街で見つけた“美しすぎる”川」として紹介された
藻器堀川の水前寺公園近くの水神様がある湧水スポット。
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確かにここも、湧水の数、本日、激減しておりました(涙)

水前寺公園の湧水池の水が枯れてしまった!というニュースに
思わず、見に行ってしまったのですが、
5月5日現在、こんな感じ。
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おみやげ屋さんの話では、
これでもだいぶ水が戻ってきてるのだそう。

「大丈夫です!きっと元に戻りますから。
 それより、私たち、
 これがYahooニュースのトップになったことの方で
 みんなで興奮しちゃってて!!!
 うち(水前寺公園)が全国区のニュースになることなんてないから(笑)」

・・・うう〜ん。自虐的なのか前向きなのか。
ま、なんせ明るいのはいいことですね(笑)。

いろいろ打ちのめされる現実ばかりですが、
それを笑い飛ばせるパワーに触れると、
なんだか元気になれます。

 

そしてさらに稗島Dr談。
「ブラタモリのおかげで、今年のGWは、
 熊本の新たな一面を見に来てくれる人が増えるな〜と思ってたのに。
 熊本、やばいよね。
 でもASO-4がダメでも我々にはASO-3,2,1があるっっ!!!」
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予震の後、一旦お片づけしたデスクが、
翌日の本震で再びこの惨状となり、トホホ顏の稗島Dr。

そのポジティブさで、デスクのお片づけも頑張りましょうっ!(笑)

 

水道水はその後、4月31日より通常水圧での供給が始まり完全復旧。
水は透明さを取り戻しつつあります。
熊本県内、あちこちで止まってしまったと噂に聞く湧水の数々も
復活することを祈るばかり。

なんとか調整、頑張ってくれ、ASO-1,2,3,4!!!
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自然は大いなる厄災をもたらすが、大いなる恵みももたらす。

熊本地震を体験して、
そんな日本人古来の宗教観を肌で感じることが多くなっています。

 

余談ですが、最近、ブラタモリの熊本編の録画をリピート再生しまくっています。

あのタイミングで美しい熊本の姿を撮影してくださったこと、
NHKの企画スタッフの皆様に本当に感謝しています。

なんとかあそこまで戻したい、ですね。
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壁面補修、進行中!

2016.05.01

5月に入りまして、1日は日曜日。

館内補修作業で発生する粉塵対策のために
精密機器をまとめて保全した部屋を
当面のサーバ室として機能させるために休日出勤したところ、
昨日、全館チェックが終わり、
現時点での安全宣言があったとの朗報がありました。

よかった!!!

心配していた看板も大丈夫!との由。
新館の赤レンガ調のタイルが崩落した部分の補修も完了です。

ただ、この剥がれたタイルは、
里美理事チョイスの有田焼の特注品であり、
同じものの入手は不可能との由。

となると、このコンクリ補修のまま、ということになりそうです。
なかなかせつないですが、仕様がないですね。
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窓の告知もリニューアル完了です。
やっぱ、左読みだと一目でわかりますね。
左読みの威力、改めて確認(笑)

この土日で外壁同様、内壁の補修も急ピッチで進んでいました。

一番、崩落が激しかった3F病棟の内壁が
現段階でこんな感じ。
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陣内病院は、ホームページの沿革にてご紹介しております通り、
昭和54年に旧館(外壁が白い壁)が完成、
その後、昭和58年に新館(外壁がレンガ調のタイル)が増築されております。

こちらは3F。左が新館、右が旧館のつなぎ目の部分。
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現在、つなぎ目のカバーが取れてしまっており、
旧館と新館の隙間が見えてしまっております。

この隙間は、2つの異なる建物が地震にあった際、
それぞれの建物が固有振動で別々に揺れても干渉しないための
耐震対策として開けてある隙間であり、
地震の際には、そのカバーが取れるように施工されています。

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要するに、これ、隙間が空いていて正解!
カバーが外れて正解!なのですが、
被災直後は、それを知るスタッフが少なく、
「地震で建物に隙間ができた!」と思い
恐怖のどん底に落とされたスタッフ多数。

「知らないこと」が無用の不安を産みました。

今の建築だと増築の際は、
壁と壁の間を10cm位あけるんだそうですが、
うちの場合は5cmで施工されておりますので、
隙間に落ちる心配はありませんが、
カバー補修が終わるまでは、
つまずかないよう足元の注意が必要ですね。
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この旧館も新館も、理事長曰く
「(支柱は)岩盤に当たってからも、よけいに打ち込んである」
〜ということで、
その時々の耐震基準を完全にクリアする設計施工で出来上がっております。

このため、旧館は
旧耐震基準の「震度5程度の地震に耐える」の条件と
昭和46年に強化された「鉄筋コンクリート構造建物の柱帯筋の基準」を
クリアしておりますし、
新館は、
昭和56年に出された新耐震基準「震度6強以上の地震で倒れない」の条件を
クリアしております。

また、病院立地の地盤もギリギリで「砂礫質台地」に位置しておりまして、
比較的揺れにくい地盤にあります。
(もう少し立地が南であれば、谷底低地で揺れやすい処になります)
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朝日デジタル揺れやすい地盤より

これにて、今回、予震と本震、その直後の余震にて、
合わせて4度の震度6をくらい、
観測史上初の1,000回を超える余震にも耐え、
壁材崩落はあるものの、倒壊を免れることができています。

この現実を経験すると、
これまでいくつか報道であかるみになった耐震強度偽装事件、
改めて言語道断な事件だと実感しますネ。

リスクが把握できてないと、
いざという時の対処がどうしたって甘くなります。
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こちらは2F患者食堂へ向かう内壁。

現時点で、支柱・鉄筋は大丈夫、ということなのですが、
壁材は、何トンという巨大な力の余震と本震で
コンクリートが一気に圧縮されていますので、
今後の余震によっては、再びの崩落のリスクはあります。

また、考えたくはありませんが、
活動する断層が複数に拡大してきている以上、
今後、震度6を超える本震が来る、という最悪のシナリオも、
絶対にない、とは、もはや誰にも言えない状況です。

やはり備えておかねばなりません。

過日の全体会議でも、
外来診療再開後、再び震度6を超える地震が発生した場合の、
避難経路・避難誘導についての検討も行っております。
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昼の部門ミーティングでちらっとその話を出したら、
夕方の全体会議では出来上がっていた
外来主任、藤野Nrs作の避難経路図(案)がこちら。
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いつもながら、仕事はやっっ!!!

これに基づき、いざというときに、
患者さんの安全を守るための最善の措置、
来週、検討を詰めてまいります。

5月9日(月)に館内での通常診療を再開する予定ですが、
今後、余震が続く間は、
いつでも避難できる状態を確保する措置をとりますので、
ご来院される患者さんにも、
いくつかご協力とご理解をお願いすることが出てきます。

この辺は、ご来院の際に、待合室にてご案内さしあげますので、
余震が続く間は、どうか事情をご理解いただきまして、
ご協力いただきますようお願いいたします。

上にupしました壁面のヒビや崩落部分の補修ですが、
おそらく、今後、資材が確保できしだい、塗装が施されます。

補修跡が痛々しい、恐ろしい、と言われれば、その通りなんですが、
じっと見ていると、不謹慎な言い方かもしれませんが、
モダンアートとしてはかなりイイ線いってるような気が・・・(笑)。

やっぱ、職人技って、すごいっっ!!!