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陣内病院ブログ

ガレージ診療2週目突入!

2016.04.26

熊本地震11日目の朝-。
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熊本市内は霧がおり、
なんだか幻想的な風景の中の出勤となりました。

ガレージ診療の朝は、
受付事務の古庄の「開店ガラガラ」で始まります。
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「全部、一人でできますよ!
 私、バイク屋の娘でよかった〜〜〜」
とは古庄の弁。
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ホント世の中、どこで何が幸いするかわかんないよね(笑)。

地震でひび割れ、くずれた病院館内の壁材を補修するため、
病院の正面を閉鎖して入れないようにし、
ガレージへの誘導人員も増やして対応しているのですが、
それでも古くからの患者さんは、
勝手知ったる裏口から病院内に入ってきてしまうことがあり。
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「地震で壁がおちていて危ないですから、館内には入らないでくださいね」
と、外に誘導しなおすと、
「病院だから大丈夫かと思って」
と、言われる高齢者が続出。

「どこだって地震で中がぐちゃぐちゃになってて
 危ないってわかるだろうに、
 なんで建物の中に入ってくるんだろう?」
と話していたらば、
「昔は鉄筋の建物って病院くらいしかなかったから、
 戦争の時、まわりが焼けても病院だけ焼けずに残るじゃないですか。
 病院は爆撃されない、というのもあるし。
 だから高齢者には、‘病院は大丈夫’ ってイメージがあるんですよ」
とよどみなく答えたのは、医局事務の椎葉。

確かに〜〜〜!!!

しかし、何でそんなこと知ってるんだ。
実は昭和一桁だろ、という
年齢詐称疑惑で笑いあっておりました。

いろんなスタッフの意外な才能が発揮される
ガレージ診療であります。

 

さて、本日は半日診療日。

午後から、熊本港で給水活動をしている巡視船を見たいがために
疲れをおして熊本港へいっちゃいました。

今日、給水活動と入浴支援を行っていたのは、
海上保安庁の巡視船ではなく、
国土交通省の海洋環境整備船でした。

こちらは「海煌」
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バリバリのソナーがかっちょいい〜〜!

たまたま見ていた時間帯で
水補給のための船の交代があり、
海洋環境整備船「海煌」と「海輝」の
両方の雄姿をみることができました。

こちらが「海輝」
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わ〜い。両方見られて、らっき〜〜〜!!

港内にいた国土交通省の中の人によると、
三角港か八代港で給水タンクの水を補給して、
交代で給水支援を継続されているんだそう。

陸橋の崩落や路面のクラック、土砂災害などのインフラ障害で
道路からの補給線が絶たれる地震の際、
こうした海上からの補給って、機動力・供給力あって心強いですね。

また、今回、余震多すぎ!で、家で眠れない方々が
車中泊のための駐車場確保で、市内あちこちを多数さまよい、
翌朝にはガソリン給油渋滞がおこったり、
長引く断水によりお風呂に入れない方々が
夕方には銭湯の駐車場に入るための渋滞ができたり、
という、思わぬ大渋滞が発生しております。

実際、市内のスーパー銭湯にいったスタッフの話だと、
銭湯施設に入るために列をなし、
ようやく銭湯の中に入れたと思えば、
洗い場を使うために全裸で並ばなければならない、
といったような状態だそう。

熊本港の入浴支援だと、家族湯状態で入れるそうですよ。

大変失礼ながら、いままで、
国土交通省を身近に感じることがついぞなかったのですが、
なんか、テンションあがってすごいパワーもらえました。
本当に大変なお仕事、ご苦労さまです!

今週に入って、疲れが ‘身体の芯から’ な感じに変わってきてます。
かなり辛い状況ですが、5月通常診療再開までは、なんとか走らないと!

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こんな時でも、しろつめくさは例年通りに満開の季節を迎えます。

明日も頑張りましょう!