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ブログ カテゴリ: 感染症

新型ウイルスと戦う体内の免疫チームのお話

2020.02.17
新型コロナウイルスの感染について、
現時点で薬もないし、ワクチンもない!との連日の報道に
不安になっている方も多いかと。

こうした感染症は
 
  「お薬が治してくれる」
  「ワクチンが防いでくれる」

と思っておられる方もわりに多いようなのですが、
実際のところ、私たちの身体の中で
ウイルスや細菌を退治してくれているのは、

自分自身の身体に備わる「免疫システム」

であります。
 
この「免疫システム」
様々な種類の細胞が役割分担をしてチームを組み、
あたかも犯人を捜索し確保する
警察のような命令系統で見事に連動し
敵であるウイルスや細菌を撃破していくのですが、
これ、なかなかわかりやすく説明するのが難しく。
 
何かこう、イメージで伝わりやすいもんはないかな〜と思っていましたら、
面白い動画をyoutubeで発見!
 
東京大学の医学部の学生さんが学園祭で自主制作されたMovieだそうです。
 
まずは、ぜひぜひご覧ください!
 

 

平成26年の作品ということで、MEN IN BLACKが流行ってた頃でしょうか。
しかし、内容は全然色褪せない!
秀逸ですっ!!
流石、東大医学部っっ!!!

侵入してくる犯人であるところのウイルスや細菌は、
みなさんの身体の中に備わっている免疫チームが排除殲滅するわけですが、
やはり新しい手口で侵入してくる犯人、というのは、
情報がないがゆえに、対応が後手に回ります。

ワクチンは、免疫チームに対して、
「犯人はこういう手口でやってきますから、対応準備しといてね」
という、模擬犯人を使った「訓練」といえますね。

これを経験しておくと、いざ実戦!の時には、
「みんな訓練どおりにやるぞ〜」ということで、
免疫チームもスムーズに動いて即殲滅が可能である、と。

なんだか我々の防災意識にもつながる話ではありますね(笑)

しかして、今回の新型コロナウイルスは、
訓練に全くない新しい手口を使う犯人、ということになりますので、
いかに優秀な免疫チームでも初動が乱れます。

健康な若者であれば、基礎体力があり免疫力も強いので、
多少の対応の遅れは取り戻せますが、
これが、体力がない高齢者であったり、
基礎疾患のコントロールがうまくいっていない状態の方や、
体質上や治療上、免疫不全状態にある方だと、
ウイルスや細菌の活動が上回ってしまい、
肺などの体内臓器の炎症にまで至ってしまうことがあります。

ということで、新型コロナも、
ワクチンや治療薬(増殖を抑制する薬)ができるまでは、
我々自前の免疫チームだけで戦っていくしかありませんので、
身体の中の免疫チームが万全の体制で戦えるよう、
栄養バランスのいい食事と、良質な睡眠、適度な運動で、
しっかり健康管理(=血糖管理)を行なって、
我々自らで免疫チームをサポートしていきましょうね!

 

他、感染予防としては、
すでに皆さん耳にたこができるほど聞かされていると思いますが、
ウイルスを体内に入れないよう手洗い・うがいをしましょう!
なおかつ、残念ながら感染してしまった場合は、
周囲の大事な人にうつさないよう
咳エチケット(マスク着用)の励行を!

それと、陣内病院からはもう一つ。
・・・首まわり、あっためてあげてください。

これは、当院の稗島Drからの聞いたお話なのですが、
稗島Drがかつて大学時代、リンパ系の炎症・免疫の研究に打ち込まれていた際、
実験で使う免疫細胞を冷蔵庫から出し、顕微鏡にかけて見ると、
冷蔵庫から出してしばらくの冷えた免疫細胞って、ほとんど動かないのですが、
これを体温と同じくらいにあたためてあげると、
ピコピコと元気よく動き始め、活性化するのだそうで。

「ウイルスって最初、気道につくから、
 ここで首回りの体温が冷気で下がってると、
 やっぱ免疫細胞の活動って悪くなると思うんだよね。
 昔の人が、風邪をひいたら首に焼いたネギを巻くとか言ってたじゃない。
 ま、ネギは関係ないと思うけど(笑)、
 首まわりを温めること自体は、免疫システムを活性化させるのには、
 有効だと思うんだよね」

これから三寒四温で春に向かっていくとは思うのですが、
その三寒が本日雪になるなど、結構、寒いです。

不要不急の外出は控えたいところですが、
必要なお出かけをされる際は、
免疫システムが即出動して活躍できるよう、
身体〜とくに首回りを意識して
マフラーやネックウォーマーであったかくしてお出かけくださいね!