バリバリばりっっっっ〜という、ものすごい音に
窓から外を見下ろしましたら、
災害ゴミの処理が始まっていました。
過去の震災の被災地でも問題となっていた
「災害ゴミの回収と処理が追いつかない」という事態、
熊本でもやはり同様でありました。
震災直後は避難生活で発生する使い捨ての食器やトイレなどの
生ゴミや紙ゴミが大量発生し、
その後、復旧作業が進むに連れ、
倒壊で損傷した大型ゴミが大量発生。
にもかかわらず、
震源地近くのゴミ処理場が被災し、
焼却炉やボイラーが損傷し稼働停止となったことで処理能力が失われ、
道路のクラックや交通渋滞で回収作業もまた困難、といった状況で、
震災後から4月中は、市内あちこちのゴミ収集場所に
災害ゴミが積み上がったままの状態でした。
その後、全国の自治体や業界団体、陸上自衛隊によるゴミ回収、
福岡や長崎、広島などの県外処理施設でのゴミ処理受け入れ、
といった多業種と広域にわたる災害支援によって、
5月下旬にはおおよその災害ゴミの山がなくなってきました。
当院でも、館内各部署で倒壊したスチールラックなどの什器が多数破損、
崩落した壁材やガラスなども含めて山積みになっており、
今は処理業者はどこも大変だから、もう少し状況が落ち着いたら
まとめて廃棄処理を依頼しましょう、という話で
本日まで駐車場奥の空き地でそのままになっておりました。
プロの方に頼むとはいえ、
これだけの大型ゴミ、トラック何台いるんだろ~、
と思っていたのですが。
・・・って、ええっ?
そのスチールラック、入るんですかっっ???
・・・ということで、早速、そばに行って見学(笑)
回転板で生ゴミをクルクルと中に押し込んでいくタイプの
ゴミ収集車はよく見かけますが、
こちらの収集車は、圧縮式の収集車だそうで、
投入口に圧縮板がありまして、
ここでグシャグシャ(冒頭で聞いた音ですね)っとプレスして、
ガンガン中に押し込んでいくタイプ。
うちのスタッフが持ち上げるのにも苦労していたスチールラックが
次々と投入され、
いとも容易に潰されて
収集車の中に押し込まれていきます。
ものすごい迫力!
1回に積載できるゴミの量は、およそ1t~1.5tということで、
あっという間に多量の災害ゴミがなくなっていきます。
このパワーとスピード、
圧巻!、デス。
今回は「震災ゴミ」としての処理ですから、
法令上、リサイクル法対象品である冷蔵庫やパソコンなどは持っていけませんが、
本来は、冷蔵庫や自販機さえもサクッと処理できちゃうのだとか。
「なんでも入りますよ!」
と明るく言われた作業担当者の方々は、
川崎市から災害支援で派遣されたチームで、
1週間前から熊本入りしておられるそう。
「9日間交代で災害支援で入ってて、自分達は第2陣なんですよ。
(法令上)できないこともありますが、
僕らとしては、できる限り精一杯、
熊本の皆さんのお力になれれば、と思ってますから。」
頼もしい!
何より本当に有難いです!!
派遣チームの皆様、大変なお仕事、本当にお疲れ様です。
何卒、よろしくお願いいたします。
また、皆様が怪我なく派遣期間を終え、無事、帰途につかれますよう
心より祈っております!
ありがとうございました!!!