陣内病院ブログ

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熊本地震から2年経ちました。

2018.04.16

震度6強の地震から2年。

現代建築の粋と世界初の技術を集めた修復作業が進行中の熊本城では
現在、小天守がリアルな「天空の城」と化しております。

・・・城って持ちあげられるんだね。

そんな素朴な驚嘆を感じる中、
当院では、2年前に前震が発生した4/14に、
震度6強の地震発生を想定した避難訓練を行いました。

昨年は、外来患者さんがピークの時間帯を想定し、
当院の患者会の患者さんと入院患者さん、透析患者さんに
ご協力をいただいての訓練を行いましたが、
今年は「スタッフ人員が少ない1型外来の日」を想定し、
実際に1型外来に来られたお子さんと
保護者の皆様にもご協力いただいての訓練です。

熊本地震で甚大な被害を受け、
4/16からGWすぎまでのガレージ診療を余儀なくされた当院も、
今や修復作業も完了、平穏な診療の日々を取り戻しております。

たくさんの方のご支援を糧に、
辛く苦しい復旧作業と非常時診療体制を皆で乗り越えた日々でしたが、
2年も経つとその記憶も遠くなっていきます。

そんな中、こうした訓練の打ち合わせをすると、
「あの時はこうだったから、次はこう備えよう」
という細かい記憶がよみがえり、
各部門でのディスカッションも深まります。

また、想定を変えて行うことで
新たに生まれるスタッフ個々の気づきを職員全員で共有して、
新たな対策を考えることもできます。

今回は、当院の防災設備の設置管理を担当くださっている方にも
アドバイスをいただきました。

山口防災設備の野口さん、
今回は本当にありがとうございました!

ちなみに、こちらは、参加いただいた保護者の方からの
評価とアンケート。

合格点、いただけたようです!

あの時の経験を今に活かし、さらには未来に伝えることで
患者さんに安心して医療を受けていただける
安全な環境を提供し続けたいと考えています。

最近、過去の大きな厄災が記録され残されている文献や石碑について、
当時の人達が「どうしてそれを残そうと思ったのか」というところに
時を超えて共感できるようになってきました。

震災はとても辛い経験でしたが、
この経験を、自分の大切な人のために活かすと共に、
「未来の人達に伝え、その命を守るために役立てたい」
と改めて思っています。


透析室作 陣内病院雛人形3段飾り10人揃 プライスレス

2018.03.17

ちょっと日を遡りまして、
里山に梅香る頃のお話。


前回の記事の最後の写真でご紹介しました
お直衣姿の杉山Drの引きの映像がこちら。

陣内病院 雛人形 3段飾り 10人揃!

当院に透析に来られる患者さんに、
桃の節句を楽しんでいただこうと
透析室の下駄箱の上に飾られていたものなのですが、

これすべて、透析室の釜船Nrs(写真最右)と
清崎Nrs(写真最左)の手作り!

その作りこみぶり、しっかりご覧くださいまし。

5人囃子の笛太鼓


左大臣、右大臣を従えたセンターパフォーマー


お内裏様とお雛様は、もちろんこのお二方ですね。


陣内病院大内裏10人勢揃い!
まさにプライスレス!!!

透析に来られる患者さんに楽しんでもらうために、と、
昨年末のハロウィン、クリスマスから、
透析室の入り口にて、
密かな季節の壁面装飾が始まっていたのですが、
今年、雛祭りを迎えたところで、とうとう立体制作に進化!

これが口コミで伝わり、4階透析室までお遍路して来られる方続出。


「稗島Drって意外と平安貴族顔だよね〜」という声がささやかれたりと、
見に来た人を笑顔にする10人雛のパワー、
間違いなく、ご利益あり!ですね。

ひな祭りが終わった今は、
会長自宅の床の間に鎮座しております。


というわけで、4F透析室の今後の作品にもご期待ください(笑)。


栗並Drの論文がCareNetで紹介されました!

2018.03.15

「CareNet」という
臨床に携わる医師が発信する実践診療に役立つ情報を紹介してくださる
医療専門のポータルサイトがありまして。

そちらの3月14日付のニュースとして、
こんな記事が掲載されました。

『CareNet』掲載画面

当院で糖尿病専門医取得のため研修中の 栗並 昇 Drが、
「Diabetes Reseach and Clinical Practice」に投稿、
2月12日に掲載された研究論文が紹介されています。

要するに栗並Drの研究論文が、CareNetさんから
「実践診療に役立つ良い研究論文」
という評価をいただき、ニュースとして紹介された、
〜ということでありまして。

『Diabetes Reseach and Clinical Practice』掲載画面

 

ちなみに、この記事、現在、CareNetのサイトで、
医師の週間ニュース閲覧ランキングのTOP10にランクイン中!

3月18日時点、第6位。ヒュ〜ヒュ〜(笑)。

こちら、
『生体インピーダンス法を用いた身体組成分析と血液検査を組み合わせることで、
 肝臓の異所性脂肪の蓄積を評価できる』
という栗並Drの仮説を証明した研究であります。

肝臓の異所性脂肪の蓄積〜というのは、
みなさんよくご存知の『脂肪肝』のこと。

食べ過ぎによって、血管の中に漂う余分なエネルギー源(糖や脂質)は、
脂肪に変えられ、皮下や内臓にある脂肪細胞の中に蓄えられます。
ちなみに、男性は皮下脂肪より内臓脂肪が蓄積しやすく、
女性は内臓脂肪より皮下脂肪が蓄積されやすいです。

ある程度の脂肪の蓄えは、
四六時中食べてエネルギー補給しなくても、
生命活動を保つことができる、という点では、
人間にとっては素晴らしく必要不可欠なシステムなのですが、
問題になってくるのは、
実際に四六時中食べちゃって、かつ、運動(エネルギーを消費)しないことで
備蓄先の脂肪細胞が余分なエネルギーで溢れかえり
パンパンになっちゃってる状態。

この状態、様々な生活習慣病を引き起こします。
この辺は「メタボですよ」と言われたことがある方には既にご存知の通り。


そこからさらに日常的に食べちゃう&日常的に運動しないままでいると、
余分なエネルギー源を蓄えるところが
通常の脂肪細胞で足りなくなり、
溢れた脂肪が臓器に沈着するようになるのです。


さあ、想像してください。

あなたのお腹の中で、
肝臓やすい臓、心臓や筋肉などの
取り替えのきかない大切な臓器たちが、
どんどんどんどん脂肪で覆われ、侵略されていく様子を。

・・・怖い。これはかな〜り怖い。

ということで、テレビの健康番組では
「エイリアン脂肪」などど紹介されているようですね。

脂肪に侵略された臓器に当然良い影響などあるはずもなく。

異所性脂肪は、直接、臓器の機能を低下させ、
徐々にその細胞を破壊していきます。


「糖尿病患者さんの死因において、
 最近は、治療がよくなって心血管で亡くなる方が減ってきていて、
 代わって多くなってきているのが「がん」で。
 中でも肝臓がんが多いんです。
 
 食べ過ぎや運動不足が原因で2型糖尿病の状態に陥っている患者さんでは、
 異所性脂肪が肝臓に沈着します。
 これが非アルコール性脂肪肝炎になり、肝硬変、肝がんへと進行していきます。
 
 肝癌や肝硬変の原因として主であるC型肝炎は、
 新薬の登場で治癒可能な病気となっています。
 これからは、肝癌や肝硬変の原因は
 脂肪肝へと移行していく事が予想されますので、
 早期発見が重要となります。

 異所性脂肪がどの位沈着しているかはCTですぐにわかるんですけど、
 CTだと、すべての病院ですぐにできる検査ではないし、
 患者さんにとっても検査費用が高いしX線被曝のリスクもある。
 それが、身体組成分析と血液検査でわかれば簡単だし、
 早い段階で治療が始められます。」」
・・・とは栗並Dr。

この「身体組成分析」というのがいわゆる体脂肪(体成分)測定でありまして
当院でいうと5Fで行っている「InBody」という検査になります。

この測定機で、筋肉量と体脂肪量の比を出します。

もう一つの『血液検査』がALT値。(昔でいうGPT)
肝臓になんらかの異常があって細胞が壊れ過ぎると
血液中に出てくる成分です。
健診はもちろん血液検査の時に必ず測る検査項目ですので、よく見る項目かと。

どちらも当院の患者さんであればみなさん測定したことがおありですよね。

で、これによってどういう治療を始めればいいかというと、
  1)日々の食事量を身体にあった適正な量にコントロールすること
  2)日々の活動量を増やし、時に運動も行いしっかり筋肉を動かすこと
〜の2点につきます。

・・・「何だ、結局、それですか」と、お思いでしょうが(笑)
これに勝る健康管理法ってないんですよ!


「異所性脂肪は食事や運動ですぐに減らすことができるんです。
 実際、当院の入院患者さんが
 入院食で適正量のお食事を続け、5Fのフロアで運動を継続されたところ、
 1週間で異所性脂肪が減ってます。」
との由。

また、ここ数年、次々に上市された新しい糖尿病薬の二次的な効能として、
「異所性脂肪を減らす」効能があるものがわかってきておりまして、
昨今、こちらの追跡調査も進んでいるようです。


これまで糖尿病のある方の寿命は、
一般の方より10年位短い状態でした。

しかしながら、今や、きちんと治療管理を続ければ、
心血管障害で急逝することもなくなり、
肝臓がんにもならない、という時代になってきています。

ちゃんと治療管理を続ければ、
嘘偽りなく、
「糖尿病がない方と変わらない寿命を全うすることが可能」
なんです。

陣内病院では、そこから一歩進んだ
「糖尿病のある豊かな人生」を目標としています。

きちんと治療管理を続けることで、
普通の人よりクオリティの高い健康長寿を達成しちゃいましょう!

陣内病院では、それを実現するための臨床研究にも
日々、全力投球!いたしております。

栗並Drにおかれては、この研究の前には、
「身体組成分析の筋肉脂肪比によって、
 グルコースクランプと同等の
 インスリン抵抗性の指標を得ることができる」
という内容の臨床研究の論文を上梓され、近く、
「身体組成分析の筋肉脂肪比によって、
 睡眠時無呼吸の予測ができる」
という論文を投稿予定だそう。

いずれも今回同様、
患者さんがリーズナブルに病気の予兆を早期発見できて
早期治療と自己管理で健康長寿を達成するための
新しい臨床治療指標の提唱となります。


そしてこれらの研究論文のマスターヨーダがこちら!


陣内病院の臨床研究チームの今後に乞うご期待!

そしてなぜ杉山Drがお直衣姿なのかは次回のブログでご紹介!


水曜の午前は運動の日!

2017.07.12

本日、水曜日の午前中のお話し。

糖尿病教室の講義のため、
研修室のある5F運動フロアを通りかかった杉山Drが
パワープレートでトレーニング中の入院患者さんの前に寄り道。

「おおうっっ!!頑張っとるたい!
 だいぶできるようになったね〜!」

「う〜ん。でもキツか。」

「のっとるだけでも毎日続ければ違うから。
 これ続けて便秘がよくなったっていう患者さんもおるんよ」

「そう!!私もよくなった!」

「でしょうが。あとはね〜
 お腹にしっかり力を入れると、
 ブルブルがお腹の筋肉に効いてくるから。」

「ここ。ね!お腹の筋肉!!」

「・・・・・・う〜ん・・・」

「手を後ろについてみてごらん。
 で、背筋を伸ばすとお腹に力が入るから。」


「あ、ほんとだ!」

「それで30秒間しっかりお腹の筋肉に力入れたままで頑張る。
 そうするとお腹の筋肉が鍛えられるから。
 続けてみて!」

というようなやり取りの後、
糖尿病と血管・心臓についての糖尿病教室が始まったのでした。



水曜日の午前中は『運動の日』ということで、
こんな感じで入院患者さんの運動指導、行っておます。

特に、昨年10月に導入しましたパワープレートについては、
当院、正規トレーナー資格を取得したスタッフがおりまして、
その指導の元、使用者が広がっているところです。

・・・ということで、次回、
『パワープレートトレーナー資格、獲ったぞ〜〜〜〜っっっ!!!』
のご報告の回に続く。

乞うご期待。

ちなみにこの方も空前絶後の超絶怒涛の運動療法継続中!デス(笑)

 

 


糖尿病ネットワークに院長の取材記事が掲載!

2017.06.30

糖尿病患者さんと医療スタッフのための情報サイト「糖尿病ネットワーク」さんより
当院院長が取材を受けまして、その記事が昨日掲載されました。



取材のテーマは、「CSII治療の実際について」だったのですが、
upされている中には、話の流れで、
「日本の学会で議論されているのはアカデミズム論ばかりで、
 プラグマティズム(実用・実利的)な話はほとんどありません。」
との炎上必須?!な発言もありまして(汗)。

改めて冷静に読み直した院長が、
「俺、こんなこと言ったかな?・・・言ったんだろうな〜。
 昔は親父がこんなようなこと外で言ってる時に、
 社会人としてそんなこと言っちゃダメでしょう、って諌めてたのにな。
 遺伝子って怖いな〜」
と宣っておりました(笑)。

でも、実際、病院に行って、お医者さんに、
自分はこうなんですが・・・と相談した時に、
「エビデンスではこうですから」だけで切り返されると、
だって実際、自分はこうなんだもん!!!と思いつつ、
それ以上、何にも言えなくなっちゃうことってありませんか?

患者さんそれぞれのリアルワールドの中に、
日々刷新されていく糖尿病学を
患者さんそれぞれにあった形で適用することで、
「糖尿病のある豊かな人生」を実現していくんだ!
・・・という当院の診療方針についてもお話しした記事になっております。

よかったらご一読を!!!

 


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