ブログ

陣内病院ブログ

大阪地震お見舞い申し上げます。

2018.06.18

大阪地方にて震度6弱の地震発生、の報に接し、
心よりお見舞い申し上げます。

ニュースで見る映像に、
2年前の熊本地震の記憶がまざまざと甦り、
本当に胸が痛くなります。

現地では余震が激しいことと思います。
先行きの不安と疲労で心身消耗されていると思いますが、
まずはこの3日間をしっかり乗り切られますよう。

糖尿病の患者さんにおかれましては、
お薬〜特にインスリンの手持ちを確認し、
まとめておいてください。

インスリンについては、
どの種類の製剤であっても、
最低4週間は常温保管が可能ですので、
冷蔵庫の中だけでなく、
避難経路の途中に分散保管されておかれると
いざという時にパッと持ち出しやすいです。

震度6以上になりますと、
部屋が落下物や倒壊した家具で足の踏み場がない状態になります。
そこから大事なものを探している時間もない場合があります。

今、自宅で過ごせている方におかれましては、
今回の震度6弱の経験で比較的被害がなかった場所に、
大事なお薬と緊急持ち出し品を移動しておいてください。


また、こうした広域災害時に
不測の事態でお薬を失った上に
かかりつけ医と連絡が取れないような場合には、
医師の処方せんがなくとも、
 ・お薬手帳
 ・薬剤情報提供書
 ・普段の処方せんを携帯で撮影した写真
・・・などなど、日頃の服薬情報が確認できるものがあれば、
調剤薬局でも処方を受けることができるよう取り決めがあり、
全国の病医院、調剤薬局に事務連絡がなされています。

ちなみに熊本地震の場合はこんな感じでした。
平成28年熊本地震における処方箋医薬品の取扱いについて

お薬の供給についても、
薬品卸会社の方々が、全国の流通ネットワークの拠点を駆使して
地震後、即時で被災地での医薬品の安定供給を確保してくださいます。
これも熊本地震で証明済!!!

何があっても絶対に処方は受けられますので安心してください!!!

ただ、「もしも」の場合にスムーズに処方を受けるために、
避難持ち出しバッグには
服薬情報の資料も忘れず入れておかれますよう!

大阪は阪神大震災の経験で耐震化が進んでいるものと思われますが、
内陸直下型の大地震で余震が続く場合、
水道や都市ガス(都市部の場合は電気も?)などの
地下に埋まっているインフラは、
復旧にどうしても時間がかかります。

特に水については、
地域の地下の水道供給管に被害が少ない間に、
もしくは、マンションなどで高架水槽内に残水があり館内給水管の破損がない間に、
・・・要するに、まだ水道から水が出ている間に
2〜3日分の飲料水と生活雑水を確保備蓄されてください。

飲料水や調理用の水は
持ち手と蓋があるウォーターバッグやペットボトルがあると
後々給水支援を受ける時にも非常に有益ですが
手持ちがない場合は、鍋でもなんでもOKです。
とにかくできるだけたくさん備蓄されておくことをお勧めします。
(ただ5リットル以上になるとかな〜り重いのでお覚悟を!)

生活雑水については、
本日、お風呂に入れたならば、その後の残り湯は流さず、
そのまま風呂桶にとっておいてください。

こちらはバスソルトを使っていたとしても
トイレの洗浄水として非常に役立ちます。
(実際、我々、余震が激しい間はずっとそれでしのいでいました。)

被災直後の現段階でできる備えもあります。
こうしたことで、この後の3日間に、
しなくていい苦労や、抱えなくていいストレスを減らせる
『減災』がはかれますよ、というご参考までに。

また、困った時は、遠慮なく周りに相談してください。
自ら情報を発信することは、
必ずあなたを助けてくれる道につながります。

被災後しばらくはどうしても混乱しますし、
不安な夜を過ごす日々が続くかと思いますが、
3日経てば支援供給体制が整いますので、なんとかなります。

どうかみなさんここを乗り切ってください!!!
大きな災害となりませんよう心より願っています。